2019年(令和元年)度の一級建築士製図試験の課題が発表されました。
今年は、、
になりました!
※記事の最後で詳しく紹介しています。
もくじ
【美術館の分館】課題概要
では改めて今年の課題を見てみます。
【令和元年一級建築士試験「設計製図の試験」の課題】
- 1階平面図・配置図(縮尺1/200)
- 2階平面図(縮尺1/200)
- 3階平面図(縮尺1/200)
- 断面図(縮尺1/200)
- 面積表
- 計画の要点等
- 既存の美術館(本館)の隣地に、美術、工芸等の教育・普及活動として、市民の創作活動の支援や展示等を行うための「分館」を計画する。
- 屋上庭園のある建築物の計画
- 建築基準法令に適合した建築物の計画(建蔽率、容積率、高さの制限、延焼のおそれのある部分、防火区画、避難施設 等)
- 敷地条件(方位等)や周辺環境に配慮して計画するとともに、空調負荷の抑制や自然光の利用を図る。
- バリアフリー、省エネルギー、セキュリティ等に配慮して計画する。
- 各要求室を適切にゾーニングし、明快な動線計画とする。
- 建築物全体が、構造耐力上、安全であるとともに、経済性に配慮して計画する。
- 構造種別に応じて架構形式及びスパン割りを適切に計画するとともに、適切な断面寸法の部材を配置する。
- 空気調和設備、給排水衛生設備、電気設備、昇降機設備等を適切に計画する。
- 「試験問題」及び上記の「要求図書」、「建築物の計画に当たっての留意事項」を十分に理解したうえで、「設計製図の試験」に臨むようにして下さい。
なお、建築基準法令や要求図書、主要な要求室等の計画等の設計与条件に対して解答内容が不十分な場合には、「設計条件・要求図面等に対する重大な不適合」等と判断されます。
公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年一級建築士試験「設計製図の試験」の課題を公表しました」
【美術館の分館】ゆるーく分析してみる
「美術館の分館」ということは、
- ○○のある△△
- □□のための××
とか、ややこしいテーマじゃなくてシンプルに直球勝負?
とパッと見の印象でしたが、実際のテーマは「屋上庭園のある美術館の分館(本館に隣接する)」って方がしっくりきますね。
基準階型かゾーニング型か?
過去数年の傾向から今年は基準階型でほぼ確定だと考えていましたが、これはゾーニング型感が強いですね。
屋上庭園
屋上庭園、、なんか面倒くさそうですね。。
わざわざ「屋上庭園ありまっせ!」って予告してきているからには描かなきゃならんのは間違いない。
3階屋上での計画だと平面図に出てこないので、1階屋上か2階屋上に出てくるのでしょうね。
敷地
建蔽率や容積率、高さの制限等にも注意にて言及されています。
ぐへへ♪
と出題者が言っているようですね。
【美術館の分館】参考資料
過去の課題
美術館関連の課題は過去には平成22年と平成6年に出題されています。(昭和以前・類似建築は省略)
【過去の出題】
平成22年 | 小都市に建つ美術館 |
平成6年 | 地方都市に建つ美術館 |
以上の課題には目を通しておいた方がよさそうですね。
実例建築
参考までにグーグルマップで「美術館の分館」って入力して検索してみました。
検索しただけなので中身までは調べていません。
あくまでもご参考までにってことです笑
課題の参考となるような施設に対して、見学等の要請を行う場合には、予め施設に連絡を入れる等、社会通念上、良識のある行為、言動等に留意して下さい。
【美術館の分館】まとめ
以上、今年の一級建築士製図試験「美術館の分館」超ゆるゆる分析でした。
皆さんの一級建築士試験の合格を応援しています!
おすすめの製図道具
製図試験用のおすすめグッズを下記の記事でまとめました。
おすすめの学習本
製図試験学習のおすすめ本はこちらです。
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っていうくらい名作のエスキス攻略本ですよ。
大手校に何年も通ってた僕にとっては、
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以上です。