- 海外キャッシングってどういう仕組みなの?
- 「両替」よりも「海外キャッシング」の方がお得ってホント?
- 海外キャッシングにお勧めなクレジットカードって何?
海外旅行で活用したい「海外キャッシング」
以上のような方々がいるかと思いますが、
これ、けっこう損してますよ。
そこで「海外キャッシング」も知らずにやれ海外旅行だと浮かれている方々に僕が言いたいのは、
海外旅行での資金管理には、「海外キャッシング」がお得で安全だよ!
ということです。
今回この記事では、
- 「海外キャッシング」ってこういう仕組みだよ!
- 「両替」と「海外キャッシング」を徹底的に比較するよ!
- 「海外キャッシング」で利用したいお勧めなクレジットカードはこれだよ!
といったことを紹介していきます。
初めて「海外キャッシング」を利用したい方にも、やさしく解説しますので、ちょっとだけお付き合い頂ければと思います。
1〜2年に1度くらいガッツリ有給とって世界を旅してるキザルです。ガチの旅人ってわけじゃなく「仕事の合間にひとり旅する個人旅行者」って感じですね。これまで訪れた国は15カ国くらい?そこまで多くはない笑
このブログでは、これまでに蓄積した旅行知識をもとにあれこれ書いてます。
そのほか海外旅行の準備に関することは下の記事でまとめています。
もくじ
海外キャッシングにお勧めクレジットカードはコレっ!
いきなり結論を言うと、ここで紹介する「海外キャッシングにお勧めなクレジットカード」は次のカードです。
その理由を説明するには
といった部分を知っておく必要があります。
なので、まずはこの辺りから解説していきます。
という方は、下記リンクよりページを読み飛ばして頂ければと思います。
海外キャッシングは「クレジットカードで現地通貨を入手できる」サービス
海外キャッシングとは?
まずは「海外キャッシング」を、超ざっくり言うと
クレジットカードを利用して、海外のATMから直接「現地通貨」を入手できるサービス
です。
なんとなく、日本のATMで「キャッシュカードを使って貯金を引き出す」スタイルに似ていますよね。
でも、それと混同しちゃいけないのは「海外キャッシング」はお金を借り入れる行為です。
借りているお金なので、当然返さなくちゃいけません。
また借りている間には利息も発生します。
でも大丈夫。
海外キャッシングは正しく利用すれば、「空港や銀行での両替」よりも格段にお得で安全な海外での資金管理です。
海外キャッシングができるクレジットカードは?
クレジットカードのブランドでは
- VISA
- Mastercard
- JCB
が「海外キャッシング」対応ATMのシェア率が高いです。
というか「世界中のATMのほぼ全部」が上記3ブランドの「海外キャッシング」に対応しています。
下のロゴがATMに書かれていれば、対象ブランドでの「海外キャッシング」が利用できますよ。
「VISA」が使えるATM | |
---|---|
「Mastercard」が使えるATM | |
「JCB」が使えるATM |
※「PLUS」「Cirrus」がATMの2大ブランドです。
参考までに各ブランドの「海外キャッシング」対応のATMは下記リンクより検索できます。
VISA対応のATMを探す
Mastercard対応のATMを探す
JCB対応のATMを探す
海外キャッシングでのATMの操作手順
ATMでの「海外キャッシング」操作手順はざっくり
- クレジットカードを入れる
- 暗証番号を入力する
- 取引内容を選ぶ
- 金額を選択する
- カード・明細書・現金を受け取る
です。
「ATMからキャッシュカードで貯金を引き出す」手順をそのままイメージしてもらえればOKです。
そんなに難しいわけじゃないすが、それぞれのブランドでの詳細な操作方法は下記リンクより確認できます。
いちど目を通して頂ければと思います。
海外キャッシングは何でお勧め?クレジットカード使うのは危なくないの?
ここでは「海外キャッシング」と他サービスを比較してみます。
海外キャッシングは手数料最安
と考える方もいると思います。
まずは「両替」「海外キャッシング」はどちらがお得なのか、下の条件での手数料合計を比較してみます。
ついでに海外での「カード決済」も一緒に比較します。
海外現地の買い物をクレジットカードで支払う方法。支払いは現地通貨で処理され、日本円に換算された金額が口座から引き落とされる。
- 1ドル100円として10万円を利用する
- 「海外キャッシング」の返済は10日後
両替 | 3,000円 |
---|---|
海外キャッシング | 1,193円 |
カード決済 | 2,100円 |
以上のように「海外キャッシング」が最安値になりましたね。
それぞれ手数料の内訳は下表のとおりです。
両替 | 海外 キャッシング |
カード 決済 |
|
---|---|---|---|
為替 レート |
1ドル100円 | 1ドル100円 | 1ドル100円 |
両替 手数料 |
3% | 0.5% | 0.5% |
ATM 手数料 |
– | 200円 | – |
利息 | – | 年率18% | – |
事務 手数料 |
– | – | 1.60% |
各項目を詳しく見ていきます。
為替レート
「為替レート」はニュース番組などで見る「1ドル◯◯円」っていうアレのことです。
為替レートが通貨を換算するときの基準となります。
このレートは刻一刻と変化しますが、各サービスでいつのものが採用されているかというと、
両替 | 両替するその日の為替レート(①) |
---|---|
海外キャッシング、カード決済 | カード会社が事務処理を行う日の為替レート(②) |
空港や銀行ごと、カード会社ごとに異なりますが、だいたい上表のとおりです。
①と②では数日間のタイムラグがありますが、為替レートは上下に変動するので、得することもあれば損することもあります。
なので為替レートに関しては、どっちがお得とは言えません。
両替手数料
「両替手数料」は全てに発生しますが、「両替」と「海外キャッシング」「カード決済」で最も差が大きくなる要素ですね。
(海外キャッシングとカード決済では「両替手数料」は「為替手数料」とも呼ばれます。)
どちらの両替手数料もそれぞれ変動しますが
両替 | 3%前後 |
---|---|
海外キャッシング、カード決済 | だいたいは0.5%未満、高くても1%は超えない |
以上の範囲で推移します。
なので仮に「両替」を3%、「海外キャッシング」「カード決済」を0.5%、として10万円を利用したとすると、
両替 | 3,000円 |
---|---|
海外キャッシング、カード決済 | 500円 |
の両替手数料が必要です。
また「海外キャッシング」「カード決済」の両替手数料は、利用するクレジットカードのブランドによる違いもあり
「JCB」と「MasterCard」が「VISA」よりも安い
と一般的には言われます。(こちらも日によって変動します。)
ATM手数料
ATM手数料は「海外キャッシング」のみに発生します。
その手数料は、借り入れ金額を日本円に換算したとき
1万円以下 | 100円(税別) |
---|---|
1万円を超える | 200円(税別) |
です。
また、クレジットカードによってはATM手数料が無料なカードもあります。
利息
「海外キャッシング」は借金なので、利息が発生します。
その金利は年率で18.0%。それを日割り計算していきます。
つまり日本円で10万円分の現地通貨を海外キャッシングしたときは
100,000 × 0.18 ÷ 365 ≒ 49
と1日ごとに約49円の利息が、借り入れた金額の返済日まで延々と発生します。
返済日は通常では「利用したクレジットカードの口座引き落とし日」です。
なので、サービス利用日の「翌月あるいは翌々月でカード会社が設定した日」には自動的に返済されます。
要するに、借りっぱなしのまま延々と利息が発生するということはありません。
ただ、
ですよね。
クレジットカードによってはそれが可能で、
インターネットや電話での繰り上げ返済
に対応したカードもあります。
事務手数料
事務手数料は「カード決済」のみに必要です。
この金額もカード会社によって異なりますが
1.60%〜2.20%
を採用するケースが多いです。
海外でクレジットカード使うのって危なくないの?
はい、これに関しては、
「いや、むしろ現金持ち歩く方が危ないわっ」
です。
日本の空港で「旅行で使うお金全部」を両替すると、旅行中ずっと多額の現金を持ち歩くことになります。
海外のスリ・ひったくり・強盗は「奪ったところで使いようもないクレジットカード」よりも「即効性抜群の現地通貨」が大好きです。
多額の現金を持っているところをヤベーやつに見られたら、途端にマークされますよ。
現金奪われて楽しい旅行が台無しはシャレになりませんよね。
一方、海外キャッシングではそこら中にATMがあるので「必要な時に必要な分だけ資金を調達」できます。
旅行中に同じ金額を使うとしても
- 一発ドカンの両替
- こまめにちょくちょくの海外キャッシング
②の方がリスク管理できてるのは明らかですね。
何より、余計な現金を持ち歩かなくて良いので、気分も軽いです♪
そうは言っても安全対策を
ただ、クレジットカードも確実に安全だとは言えません。
クレジットカードに関する犯罪で気をつけておきたいのは「スキミング」です。
スキミング(英語: Skimming)とは、カード犯罪で多く使われる手口の一つで、磁気ストライプカードに書き込まれている情報を抜き出し、全く同じ情報を持つクローンカードを複製する犯罪である。
出典:wikipedia
スキミング対策としては、
- ICチップ付きのクレジットカードを発行する
- 暗証番号は推測されにくいものとする
- 暗証番号入力時には周りに見られないように手で覆う
などが挙げられます。
①は近年のクレジットカードはほぼ全てがICチップ付きなので、特に気にすることはないです。
②は当然ですね。
なお海外キャッシングのATMでは「稀に暗証番号の6桁入力」を要求されることがありますが、
- 4桁まで入力してエンターキーを押す
- 4桁目以降は「00」を入力してエンターキーを押す
のどちらかで突破できます。
③は周りの人たちを疑っているようで少し抵抗ありますが、海外では確実に実行してくださいね。
基本的には「カード決済」「海外キャッシング」の合わせ技がお勧め
ちなみに僕の場合は海外での支払いはほぼ「カード決済」です。
「海外キャッシング」では、どうしても現金が必要な場合に備えて最低限の金額を保持しています。
うまく運用すれば「海外キャッシング」の方が手数料がお得かもしれませんが、それでもやっぱり現金は持ち歩きたくないですね。
ここら辺の考え方次第だと思います。
なお、ヨーロッパはキャッシュレスの浸透が凄まじいので、
本気出せば完全キャッシュレスも可能
なはずです。
カード決済にお勧めのクレジットカード
そうなってくると「カード決済にお勧めのクレジットカードは?」ってのが気になってきますね。
これは、正直なんでもいいです。
カード決済の手数料は1%未満の狭い範囲を日々変動しているので、どれがいいとか決めることはできません。
クレジットカード利用分のポイント還元の方がよっぽど率がいいと思いますので、普段買い物で使っているカードでOKです。
海外キャッシングにお勧めクレジットカードカードを詳しく紹介
以上をまとめると「海外キャッシング」は、海外旅行での安全でお得な資金管理だと言えますね。
そして「海外キャッシング」に利用するクレジットカードは
- ブランドは「Mastercard」か「JCB」|「VISA」も含めた3ブランドの中で両替(為替)手数料が安いことが多いため
- ATM利用手数料が0円|ATM利用手数料が不要なクレジットカードがあるため
- キャッシング繰り上げ返済が可能なもの|早く返済するほど利息を軽減できるため
という条件を備えたものを選びたいです。そして、なおかつ
- 年会費が無料
なんてクレジットカードがあったら最強です。
それぞれのクレジットカードを詳しく見ていきます。
セディナカードJiyu!da!
セディナはSMBCグループの大手クレジットカード事業・信販事業の株式会社です。
扱っているクレジットカードも数多いですが、上記の条件を揃えたのは「セディナカードJiyu!da!」だけです。
名前こそ割とふざけた感じですが、ちゃんとしたクレジットカードですよ笑
キャッシング利用枠は「カード申込時は上限50万円まで設定できる」ので、旅行で使う金額としては十分でしょう。
また「セディナカードJiyu!da!」は
- VISA
- Mastercard
- JCB
の3つのカードブランドから選ぶことができます。
セディナカードJiyu!da!の繰り上げ返済
「セディナカードJiyu!da!」の繰り上げ返済は「電話」でも「インターネット」でも可能です。
インターネットでも繰り上げ返済できるということは、極論ネットさえ繋がれば「請求金額が確定してしまえば旅行先でも返済可能」ってわけですね。
「少しでも借り入れ金額を安くしたい!」とう方にはお勧めです。
また、インターネットでの繰り上げ返済には「Pay-easy(ペイジー)」というサービスを利用します。
まぁでも個人的には、旅行から帰ってきた後に、落ち着いて窓口に電話するのが確実だとは思います。
JCB CARD W
「JCB CARD W」はJCBオリジナルシリーズの年会費無料のカードです。
JCBオリジナルシリーズのカードはお得なポイントも多いので「海外キャッシング」だけでなく、普段の生活から何かと利用できます。
キャッシング利用枠は「セディナカードJiyu!da!」と同じく上限50万円です。
なお「JCB CARD W」の繰り上げ返済は「電話対応のみ」となっています。
カードブランドはその名の通り「JCB」のみでしか発行できません。
JCB CARD Wの海外旅行保険
「JCB CARD W」には海外旅行保険が付帯しているので、海外旅行とも相性抜群です。
保険金額は「利用付帯」ですが、以下のとおりです。
傷害死亡 | 2,000万円 |
---|---|
後遺傷害 | 2,000万円 |
傷害治療費用 | 100万円 |
疾病治療費用 | 100万円 |
賠償責任 | 2,000万円 |
携行品損害免責 | 20万円 |
救援者費用 | 100万円 |
なお、この保険金額だけでは到底満足できるものではありません。
クレジットカードに付帯する旅行保険は「保険金額」を合算できるので、他何枚かのカードも組み合わせれば強固な保険となります。
「クレジットカードの旅行保険について」「旅行保険付帯のお勧めクレジットカード」は下の記事で詳しく説明しています。
海外キャッシングにお勧めクレジットカードまとめ
以上、「海外キャッシング」について、およびお勧めのクレジットカード紹介でした。
ちなみに、お勧めなクレジットカード発行方法は
セディナカードJiyu!da! | カードブランドを「VISA」にする |
---|---|
JCB CARD W | カードブランドを「JCB」にする |
です。
そもそも「JCB CARD W」は「JCB」でしか発行できないので、「セディナカードJiyu!da!」を「VISA」にしておくことで、
「PLUS」「Cirrus」両方のATMをカバー
できます。
手数料の差は微々たるものなので「どちらかのブランドに不具合があっても、もう片方のブランドは生きてる」という保険を作っておいた方がベターですね。
紹介したクレジットカードはどちらも
「年会費無料」なのでノーリスク
発行しておいて損はないですよ。
以上です。
さいごまでお付き合いいただき、ありがとうございました。