FX初心者でも分かるように詳しく教えてよ。
こんな疑問に答えていきます。
FXを始めたばかりの頃は専門用語がたくさんで、何から学べばいいのか分かりませんよね。
「スリッページ」とはFXでも基礎的な用語で、取引する上で必ず知っておきたい言葉です。
今回この記事では、
- FX取引での必須用語、スリッページとは?
- スリッページはどんな注文方法、どんな状況で発生する?
- スリッページを防ぐ方法ってあるの?
といった「FXのスリッページとは」について、あれこれ解説していきたいと思います。
この機会に「スリッページ」を習得しましょう!
もくじ
スリッページとはどういう現象?
まずは「スリッページとはどんなものなのか」というところから解説します。
スリッページとは
スリッページとは、FX取引の注文時に発生する注文価格と約定価格の「ズレ」を言います。
注文価格とは、
- 成行注文では、注文を発注した時のレート
- 指値注文・逆指値注文では発注時に設定した価格
を指します。
FXの注文方法については、こちらの記事でまとめています。
「注文方法がわからない」という方はここからご覧いただければと思います。
FX取引において売買が成立すること。
スリッページが発生することによって、自分の思惑からは外れたFX取引になるので、できることなら避けたいですね。
スリッページが発生する仕組み
スリッページが発生する理由は、
- 注文を発注したとき
- 注文情報がFX会社に届き、約定したとき
この2つの時刻に僅かなタイムラグがあるからです。
為替相場は常に動き続けているので、この間にレートが変動することでスリッページが発生します。
また、このタイムラグはFX会社のサーバー能力に関係するので、同時刻・同通貨ペアでの注文でも、FX会社によってスリッページは異なります。
スリッページが発生するFXの注文方法
FXでスリッページが発生する恐れのある注文方法は、
- 成行注文
- 逆指値注文
この2つです。
指値注文では、約定する価格をあらかじめ指定して発注するスタイルなので、一般的にはその価格で約定してスリッページは発生しません。
と思うかもしれませんが、逆指値注文は細かくいうと「設定価格になったことをきっかけに発注される成行注文」というシステムなんです。
スリッページが発生しやすいとき
スリッページが発生しやすい状況がこちらです。
流動性が低い時間帯のFX取引
FX取引において、市場参加者が多いときは売買が円滑に約定します。
これは、ざっくり下の図のようなイメージでOKです。
流動性が高いほうが、それぞれ参加者の思惑どおりに売買できる確率も高まりますよね。
というわけで、流動性が低くなるほど「思惑どおりの売買が成立しない ≒ スリッページが発生しやすい」ということを認識しておきましょう。
スリッページを回避したいのなら、流動性が高い時間帯でのFX取引が無難ですね。
ちなみに24時間の中で、流動性がもっとも高くなるのは
- 9:00(東京市場が開く時刻)
- 17:00(ロンドン市場が開く時刻)
- 22:00(ニューヨーク市場が開く時刻)
以上の巨大マーケットがオープンする、3つの時間帯です。
※上記は日本時間です。
オープン後の1〜2時間くらいは高い流動性を維持します。
上記以外の、流動性が高くない時間帯では、必ずスリッページが発生するというわけではありません。
また、流動性が高い時間帯では確実にスリッページは発生しない、とも言えないのでご注意ください。
流動性が低い通貨ペアでのFX取引
時間帯と同じ考え方で、流動性の低い通貨ペアでもスリッページが発生しやすくなります。
日本円の絡む通貨ペアでもっとも流動性が高いのは「米ドル/日本円」です。
「どのくらいの流動性でスリッページが発生する」という明確なラインはないので、スリッページを回避したいなら「米ドル/日本円」がおすすめですね。
通貨ペアごとの流動性の判断基準は、よく聞くメジャーな通貨ほど流動性が高いという認識でOKだと思います。
経済指標の発表直後
重要な経済指標が発表された直後に注文が殺到するケースがあります。
このときに、レートが大きく変動することによってスリッページが発生しやすくなります。
経済指標のスケジュールは下記のリンクをご覧ください。
週末リスクでレートが乖離したとき
外国為替市場は週末には取引が行われません。
つまり、土曜日と日曜日のおよそ2日間は空白期間になります。
もしその2日間で世界経済に大きな出来事があると、金曜日の終値と月曜の始値がレートが乖離してしまうリスクがあります。
これを「週末リスク」と言います。
週末リスクでスリッページが発生するのは、注文していた価格を飛び越して月曜の市場がスタートしたときですね。
どうしてもスリッページを避けたい状況なら、金曜日の市場クローズ前の決済も考慮しておきましょう。
週末リスクによるスリッページは、一般的には逆指値注文で発生する可能性があります。
リアルタイムの注文ではないので成行注文には関係のない話です。
スリッページを防ぐ方法
スリッページを発生させないための対策を紹介します。
スリッページを防ぐ、許容スリッページとは?
スリッページを防ぐ手段として「許容スリッページ」を設定する方法があります。
許容スリッページとは、注文価格と約定価格のズレ(=スリッページ)をどのくらいまで許容できるかを設定するものです。
例えば下の条件で成行注文を発注します。
- 許容スリッページ:1pips未満
- 注文時のレート:1米ドル100.000円
pips(ピプス)とはFX取引における通貨の最小単位で、円の場合は、「1pips = 1銭 = 0.01円」となる。
このとき、FX会社が注文を処理した時のレートによって、次のような振る舞いとなります。
- レート110.005円のとき:1pips未満なので100.005円で約定
- レート110.015円のとき:1pips以上なので約定されない
約定する範囲はこんな感じですね。
このように、許容スリッページの設定額以上になると、その注文は約定されません。
「今すぐにでも利益や損失を確定させたい」といった、約定させることが最優先の注文では許容スリッページは設定しないほうが良いでしょう。
許容スリッページが設定されていることにより、注文が約定しないこともありますからね。
許容スリッページは「許容スリップ」とも呼ばれます。
許容スリッページの設定は、FX会社によって仕様は異なりますが、だいたいは成行注文の注文画面でできますよ。
約定力の高いFX会社を利用する
スリッページを防ぐためには、そもそもスリッページが発生しにくいFX会社を利用するのが一番です。
発注された注文をスリッページが発生することなく約定させることを「約定力」と言います。
スリッページを避けたいのなら約定力の高いFX会社を利用したいですね。
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FXのスリッページとは|まとめ
以上、「FXのスリッページとは?」についての解説でした。
ポイントをまとめると、
- FX取引におけるスリッページとは注文価格と約定価格の「ズレ」のこと
- スリッページが発生するのは「成行注文」と「逆指値注文」
- 流動性の高い時間帯や通貨ペアでのFX取引でスリッページ発生が少なくなる
- 成行注文に限り「許容スリッページ」が設定できる
- スリッページにもっとも有効な対策は、約定力の高いFX会社を利用すること
って感じです!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。