もくじ
はじめに
RevitAPIを使ったプログラミングでマクロを実装するための準備をします。
ここではマクロマネージャを使用したモジュールの作成手順を紹介します。
ここでいうマクロとモジュールは以下のようなイメージです。
マクロ | Revitをあれこれ操作する命令を記述したプログラム |
モジュール | マクロを記述したり実行するためのフィールド |
マクロマネージャでの操作
それでは早速モジュールを作成します。
まずはマクロマネージャの起動から始めます。
マクロマネージャの起動
Revitのリボンタブから管理>マクロ>マクロマネージャを選択します。

マクロマネージャのダイアログが起動します。
アプリケーションマクロとドキュメントマクロ
マクロマネージャ左上タブで
- アプリケーション
- TestModel(マクロマネージャ起動時のモデル名)
を選択してモジュールが作成できます。
それぞれ作成したモジュールで実行するマクロを
- アプリケーションマクロ(アプリケーション単位で実行できるマクロ)
- ドキュメントマクロ(ドキュメント単位で実行できるマクロ)
と言います。
ここではアプリケーションマクロの作成手順を説明します。
新規モジュールの作成
アプリケーション>モジュールを選択します。

新しいモジュールを作成ダイアログが起動するので、モジュール名・言語・説明を下の表を参考にして設定します。

モジュール名 | 半角英数字で設定します。ただし数字から始まる文字列はNGです。 |
言語 | C#、VB.Net、Ruby、Pythonから選択できます。ここでの説明はC#で行うので、C#を選択してください。 |
説明 | このモジュールについての説明ができます。省略することも可能です。 |
すべて設定できたらOKを選択します。
新規モジュールが作成されてShapeDevelopというソフトが起動します。
作成モジュールの確認
作成したモジュールを見てみましょう。
SharpDevelop
下図のような画面でShapeDevelopが起動しています。

マクロマネージャの確認
いったんRevitの画面に戻ります。
正しくモジュールが作成されていればマクロマネージャに先ほど設定した名前、TestMacroと表示されています。
このTestMacroがひとつのモジュールです。

以上でモジュールの作成は完了です。
マクロを作成する手順は下記をご覧ください。

備考
モジュールの保存場所
アプリケーションマクロでモジュールを作成したとき、PC内にそのモジュールのファイルが作成され保管されています。
下記フォルダがファイルの場所です。
“C:\ProgramData\Autodesk\Revit\Macros\●●●●\Revit\AppHookup”(●●●●は作成したRevitのバージョン)
今後ShapeDevelopでTestMacroモジュールでマクロを作成・編集するとき、
その都度この場所の「TestMacro」フォルダ内が更新され、常に最新状態を保持します。
自動ではバックアップファイルは作成されないので、定期的にバックアップを取っておくことをお勧めします。

以上です。
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